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マクラーレンの車名は12C、720S、アルトゥーラと並びがばらばらで、『どれが新しくて、どれが古いの?』と分かりにくいですよね。中古を探していると、なおさら気になるはずです。
結論から言うと、マクラーレンの市販車は2011年の12Cから始まる量産モデルと、数を絞ったアルティメット・シリーズ、そして伝説のマクラーレン F1に分けると見通しがよくなります。いま新車で注文の中心になるのはアルトゥーラです。
この記事を読むと、歴代モデルの流れと年式の見分け方、最新モデルと新型の話題までまとめて分かります。
マクラーレンの歴代モデルをざっくり言うと?
マクラーレンの歴代は「伝説のF1(1992〜1998年)」「メルセデスとの共同車SLR」「2011年からの量産モデル」「限定のアルティメット・シリーズ」の4つに分けると整理しやすいです。
マクラーレンはF1チームのイメージが強いですよね。ただ、自動車メーカーのマクラーレン・オートモーティブとF1チームは別の会社(同じグループ)です。この記事では市販のロードカーだけを見ていきます。
量産モデルの歴史は、実は思ったより新しいんです。最初の量産車12Cが出たのは2011年なので、まだ15年ほどしかありません。

ブランドの成り立ちや親会社の話はマクラーレンはどこの国の車?で見られます。
量産モデルの歴代一覧(12Cから750Sまで)
まずは、中古でもよく見かける量産モデルを並べてみます。系統ごとに見ると、どのモデルが何の後継なのかがつかみやすくなります。
| 系統 | モデル | 年式 | エンジン・特徴 |
|---|---|---|---|
| スーパーシリーズ | MP4-12C(のちに12C) | 2011〜2014年 | 3.8L V8ツインターボ。初の量産車 |
| 650S | 2014〜2017年 | 3.8L V8 | |
| 720S | 2017〜2023年 | 4.0L V8・720PS。750Sの先代 | |
| 765LT | 2020年〜 | 限定。LTは軽量・高性能版 | |
| 750S | 2023〜2026年(日本向け) | 4.0L V8・750PS | |
| スポーツシリーズ | 540C/570S/570GT | 2015〜2021年 | 3.8L V8。もっとも手頃だった系統 |
| 600LT | 2018年〜 | 限定のLT | |
| GT | GT | 2019〜2023年 | 荷室のあるグランドツアラー |
| GTS | 2023〜2026年(日本向け) | 4.0L V8・635PS | |
| ハイブリッド | アルトゥーラ | 2021年〜 | 初の量産PHEV・3.0L V6 |
年はメーカーの発表と生産の年です。750SとGTSは、日本市場向けの生産が2026年6月末で終わっています。
『LTって何の略?』と思う方もいますよね。LTはロングテールの略で、車体を軽くして性能を上げた限定版に付く名前です。
650S、720S、750Sの数字は、おおむねエンジンの馬力(PS)を表しています。720Sは720PS、750Sは750PSです。数字が大きいほど新しい、というわけではない点に気をつけてください。
アルティメット・シリーズと伝説のモデル
量産モデルとは別に、台数を絞った特別なモデルがあります。どれも新車で誰でも買えた車ではありません。
| 区分 | モデル | 年式 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 伝説 | マクラーレン F1 | 1992〜1998年 | BMW製6.1L V12・6速MT・中央運転席の3名乗り |
| 共同 | メルセデス・ベンツ SLR マクラーレン | 2003〜2009年 | メルセデスとの共同車 |
| アルティメット | P1 | 2013〜2015年 | V8ハイブリッド・375台 |
| セナ | 2018年〜 | 500台。セナGTRはサーキット専用 | |
| スピードテール | 2019年〜 | 106台・中央運転席の3名乗り | |
| エルバ | 2020年〜 | 屋根とフロントガラスの無いロードスター(一部ウインドスクリーン仕様あり) | |
| W1 | 2024年発表〜 | 399台・P1の後継・システム1,275PS |
W1は世界399台の限定で、発表時点で完売しています。価格は200万ポンド(約3億9,000万円・発表時)と報じられました。
F1のレース版「F1 GTR」は、1995年のル・マンで優勝し、1996年には日本のJGTCでも王者になりました。マクラーレンの名を広めた1台なんです。
こうした限定車の中古は、数億円規模になることもあります。ふつうの中古車のように在庫から選ぶのは難しく、相場もほとんど表に出てきません。
名車の中古の考え方はマクラーレンの名車と旧車の相場で詳しく見ています。
日本で見かける限定車は?
限定車は台数が少ないので、日本に入ってくる数もごくわずかです。中には、日本だけで売られた限定車もあります。
それがマクラーレン初の日本限定車「750S JC96」です。名前の由来は、このすぐ後で見ていきますね。
年式と型式はどうやって見分ける?
ここが大事なところです。同じモデル名でも年式で中身が違うことがあるので、中古を見る時は年式の確かめ方を知っておくと安心です。
- 車検証の「初度登録年月」で、日本で登録された年月を見る
- 車検証の「型式」欄で、型式を確かめる
- 車台番号(VIN)で、生産年や仕様を販売店に確かめてもらう
- 点検記録簿で、これまでの整備の履歴を見る

日本で登録された年は、メーカーの発表年とずれることがあります。並行輸入車は特にずれやすいので、車検証で確かめるのが確実です。
『750S JC96って型式のこと?』と迷う方もいるようです。750S JC96は、1996年のJGTC王者へのオマージュとして2025年に発表された日本限定61台の限定車の名前です。日本発表時の価格は4,150万円でした。
例えば、店頭ではこんなふうに聞くとスムーズです。
「この720Sは何年に生産されて、日本の登録はいつですか?」
「生産は2019年で、日本での初度登録は2020年です」
こうして生産と登録の両方を聞いておくと、後で年式の勘違いが起きにくくなります。
中古でよく見るモデルの税金も年式で変わる
歴代モデルを中古で買う時は、年式で自動車税が変わる点も知っておきましょう。
| モデル(排気量) | 2019年10月以降の登録 | 2019年9月以前の登録 |
|---|---|---|
| アルトゥーラ(2,993cc) | 年50,000円 | 該当なし |
| 12C・650S・570S など(3,799cc) | 年65,000円 | 年66,500円 |
| 720S・750S・GTS など(約4.0L) | 年65,000円 | 年66,500円 |
自動車税(種別割)の金額です。新規登録から13年を超えると約15%重くなるので、2011年に出た12Cの初期の個体はすでに該当し始めています。
年間の出費をまとめて見たい方は、マクラーレンの維持費は年間いくら?で内訳を出しています。
アルトゥーラは途中で何が変わった?
最新の年式を見分けたい時に一番大事なのが、アルトゥーラです。2025年モデルから中身が大きく変わりました。
- システム出力700PS
- EV走行33km(公式値)
- 変速が25%速くなった
- ブラインドスポットモニターなどの運転支援を追加
- システム出力680PS
- EV走行31km(公式値)
- 運転支援は後期より少ない
日本では2024年4月に700PS版が発表され、日本発表時の価格はクーペ3,300万円、スパイダー3,650万円でした。いまの価格は正規ディーラーで確かめてみてください。
アルトゥーラの詳しい性能はアルトゥーラの価格と性能で見ています。

最新モデルと新型の話題は?
『いま一番新しいマクラーレンはどれ?』と気になりますよね。2026年10月時点で、新車として注文の中心になるのはアルトゥーラとアルトゥーラ スパイダーです。
| モデル | 日本発表時価格(税込) | 2026年10月時点の状態 |
|---|---|---|
| アルトゥーラ | 3,300万円 | 販売中 |
| アルトゥーラ スパイダー | 3,650万円 | 販売中 |
| 750S | 3,930万円 | 日本向け生産終了。在庫・登録済み車・中古 |
| 750S スパイダー | 4,300万円 | 同上 |
| GTS | 2,970万円 | 同上 |
| W1 | 約3億9,000万円 | 世界399台・完売 |
新型については、まだ報道の段階です。報道によると、750Sの後継はV6ハイブリッドで2028年頃、V8のSUVも計画中とされています。
- 時期や中身は報道ベースで、まだ決まっていない
- 新型が出ると、ひとつ前のモデルの中古の値段が動きやすい
- 受注できるかどうかは正規ディーラーに確かめる
ちなみに、2027年からル・マンに出る「MCL-HY」はレース専用の車で、市販車ではありません。
マニュアル車やオープンカーは歴代にある?
『昔のマクラーレンならMTもあったのでは?』と思う方もいるはずです。市販車で3ペダルのMTの代表例は、1992〜1998年のマクラーレン F1(6速MT)です。
2011年の12C以降の量産モデルは、すべてクラッチペダルの無いDCTです。MTの話はマクラーレンにMTはある?で詳しく見ています。
オープンカーは、各世代に「スパイダー」が用意されてきました。いまはアルトゥーラ スパイダー(日本発表時3,650万円)が新車の中心です。クーペとの違いはマクラーレンのオープンカーで比べています。
歴代モデルの中から、自分に合う1台を探すには
歴代の流れが分かると、中古を探す時の候補がぐっと絞りやすくなります。V8の走りを楽しみたいなら720Sや750S、静かに出られるハイブリッドならアルトゥーラ、旅行に使うならGTやGTS、という分け方です。
中古の狙い目の年式はマクラーレンの中古車の選び方でまとめています。新車も比べたい方は、トップ記事のマクラーレンの値引き相場と限界額も参考になります。
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よくある質問
マクラーレンの最初の市販車は何ですか?
ロードカーではマクラーレン F1(1992〜1998年)が代表的です。マクラーレン・オートモーティブの量産車としては、2011年のMP4-12C(のちに12C)が最初です。
マクラーレンの最新モデルはどれですか?
2026年10月時点で新車として注文の中心になるのは、アルトゥーラとアルトゥーラ スパイダーです。限定車ではW1(世界399台・完売)が2024年に発表されています。
720Sと750Sは何が違いますか?
750Sは720Sの後継で、出力が720PSから750PSに上がっています。750Sは日本市場向けの生産が2026年6月末で終わりました。
マクラーレンの型式はどこで確かめられますか?
車検証の「型式」欄で確かめられます。日本での登録年は「初度登録年月」で見られます。
マクラーレンの新型SUVは出ますか?
報道ではV8のSUVが計画中とされていますが、時期や中身は決まっていません。
まとめ
- 歴代は「F1」「SLR」「2011年からの量産モデル」「アルティメット・シリーズ」に分けると分かりやすい
- 量産モデルは12Cから始まり、650S、720S、750Sと続いた
- 750SとGTSは日本向け生産が2026年6月末で終了
- アルトゥーラは2025年モデル以降で700PS・EV走行33kmに変わった
- 年式と型式は車検証の初度登録年月と型式欄で確かめる





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